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67話 ページ17

日陰

「借り物競争は、午後か」

それまでは何処かでサボっとこ
鬱たちに見つからないようにこっそり
周りを歩いている最中


?「わ、若…」
?「Aは2-1やったから…」




「え」

気のせいだ。絶対気のせい
なんで借金取りが体育祭に来るんだ?…
本気で嫁だと思ってるのか?

…絶対会いませんように!




───
数分後


「…どこも空いてない」

校舎はもちろん閉まっている
期待を込めた図書館も同様
保健室に関しては、保護者ふくめた
怪我人もいるため目が多すぎる

校舎裏か、なんとか校舎に入るくらいしか…


サボり場所を探している俺に、
後ろから気配が忍び寄る。
その声の主は、

ut「やっと見つけたわ…」
ci「!Aさん!」
syp「!!」

「ゲ…」

ut「チーノ、ショッピ。もうええよ」
「…」

なぜこないだの彼と…誰この人
の2人がいるんだ。どうやら鬱と
交流があるらしく親しい会話だ

ci「大先生がAサンと知り合いとか思わんかった」
syp「そうっすよ。なんで俺らに教えてくれなかったんですか」
ut「いや〜、てかなんでお前らが知っとんねん」
syp「噂ですよ、不良って噂」
ci「俺はAさんに助けられたんで」

「…」

syp「あ、Aさん」
syp「俺は初めてですよね」
syp「ショッピって言います。1-1です」
syp「チーノのダチで、大先生の後輩っす」
syp「よろしくお願いしますね!」

「…ども。」

ショッピ、という彼は
やたらと俺に馴れ馴れしく
趣味とか、専攻科目とか
…何で聞くの?

「…どーでもよくない?」
「鬱、俺に用?」
ut「Aに玉入れ見て欲しいねん」
ut「やから来て欲しいなーって」

「…あの暑さで、?」

ut「アイスおごる!それなら対価?的にええやん」
「…」

「分かったよ」



ci「…」
syp「…なんでAさんと仲良いんや、あのデブ」
ci「さぁ」

ci「てかお前も狙ってたん?」
syp「おん」
ci「先に狙ったの俺なんやけど」
syp「知らん」

syp「…」

やっぱAさん綺麗やなぁ
その細い体を抱いたら折れてまうかな

かわいいな

すき

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月28日 22時

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